タイ王国、10月の産業・政治界の動向

10月に良い方向性を見出したタイの化粧品産業界

2014年10月、タイの新聞・バンコクポストが、タイの化粧品や美容製品産業界が好調を維持していると報じました

タイは昨年から続いた政情不安や5月の政変によって消費者の販売意欲が下がったとされていますが、国内販売が6割に対して輸出が4割ということで、

タイの消費者の購買意欲と共に、世界的なタイの化粧品や美容製品への評価という意味でも、良い形で結果が出てくる状態となりました。

タイの化粧品や美容製品の特徴としては、高品質という点の評価が高く、ジャンルとしてはスキンケア製品やヘアケア製品への注目度がアップしてきています。オーガニックコスメで有名なハーンアンドターンという世界的に知られるブランドも登場したため、タイ化粧品=自然派で肌に優しいという点でも、敏感肌や乾燥肌に悩む人たちが、「国内の化粧品がダメなら、タイの化粧品を試してみようか・・」という形でチャレンジするケースも増えてきているようです。

日本の大手メーカーの花王や、イギリスのメーカーであるユニリーバなどもタイに工場を設置しているため、タイという環境は化粧品生産の激戦区となっています。そんな地域で年平均18%以上の成長を続けているタイの化粧品は、その品質の良さが数字に表れていると言えるのではないでしょうか。

肌や髪の毛など、美容に関する悩みは女性の永遠のテーマとも言われています。コスメジプシーをし続ける女性にとって高品質の化粧品を生み出すタイの産業界の存在は注目すべきものだと思いますので、今後も期待していきたいものです。

10月にカンボジアと首相会談を行ったタイの政治

2014年10月30日、タイ軍事政権のプラユット首相とカンボジアのフン・セン首相は、カンボジアで首脳会談を行っています。

「タイでは軍の政治介入は普通のこと」とされ、プラユット首相自身も、軍事クーデターによって政権を奪取したという経緯があります。2014年5月時点でプラユット首相は陸軍司令官でしたが、当時の政府と野党民主党などの抗争を理由にクーデターを起こし、現在のタイ軍事政権を構えてしまったという経緯があるのです。

タイとカンボジアには2008年からプレアビヒア寺院に対する国境紛争があり、現在もその緊張関係は続いています。国際司法裁判所の判決が、両軍の撤退を命じていますが、今後の関係性という意味でも、世界中がタイとカンボジアの動きに注目しているのです。

プレアビヒア遺跡はユネスコの世界遺産委員会に申請されるという形でも、世界中の人たちに知られる素晴らしい存在となりますが、そんな聖地を巡って行われているタイとカンボジアの関係は、死傷者が出るほどの紛争となっており、平和の象徴である寺院が戦場となっているという点でも、世界平和という側面で大きな問題のひとつと言えるでしょう。

軍政を基本とするタイは、今後も何らかのトラブルが起これば軍事力を駆使した主張をすると思われるのですが、今回の首脳会談などを経て、タイとカンボジアという2国がいがみ合わない関係を構築できることを願います。世界平和の象徴とも言える寺院を奪い合うのではなく、互いにその存在を大事にするような国になって欲しいと期待しています。