カンボジア人労働者の流出はタイ経済への大打撃と成りうるか

タイの産業界では6月に発生した軍事クーデターによる影響が発生しています。タイの産業界を支えている主要な労働者であるカンボジア人がクーデター後に相次いで出国し、6月19日の段階ですでに22万人もの出国が確認されています。大量出国の背景にはタイの新たな軍事政権が不法労働者の逮捕や国外退去処分を行なうという発表を行ったことにあり、この影響を避けるために多くのカンボジア人が出国していると見られています。

この状況に対応するため、タイの外務省高官とカンボジアの駐タイ大使との間で協議が行われ、カンボジア人労働者の間に広まっている不安を解消し、お互いが協力できる環境を今後も継続していくことを確認しています。カンボジア内務省としては今回の労働力流出問題の原因はカンボジアではなくタイ側の問題であるとしており、クーデターを原因として両国が共に経済的な問題を抱えることになるとの批判を行いました。

タイの軍事政権の政治手腕が今後、タイとカンボジアの経済問題をどのように解決していくのかは東南アジア全体の情勢にも影響を与えることが考えられるため、つぶさに影響を監視する必要があるでしょう。タイの今後を大きく揺るがす問題だと思います。