タイの政策金利は据え置きで経済が堅調に推移

タイの経済や産業は回復に向かっているようです。1月28日、タイの中央銀行は政策金利を2.0%に据え置くことを発表しました。これは市場の予測と同じ結果になっています。タイは現在の金利の水準が経済の下支えになっているとの見解を示しています。金融緩和に踏み切った国が多い中、

タイの動向は非常に注目されていました。今回の政策金利据え置きの発表により、今後も堅調な経済の成長が見込めることを意味していると思います。日本とも密接な関係にあるタイですが、この発表によって日本政府がどう動くか注目したいところです。

タイの中央銀行は2014年3月以降、政策金利の据え置きが続いています。1月の発表もこれにつながるものでしたが、2014年の同国の成長率はわずか0.8%と、2011年以来の低成長になると予想されています。2011年は洪水による被害がタイの産業全体に影響を与えたことが大きな理由です。しかし現在のタイは経済の低迷が足かせになっており、同国の財務相は利下げを実施するべきとの見解を示していました。

そのような財務相の考えとは裏腹に発表された政策金利の据え置きですが、これがタイの経済にどのような影響を与えるかは分かりません。今回の据え置きが吉と出るか凶と出るか、動向を見守る必要があると思います。その一方で、タイ中央銀行は第4四半期(7-9月)に景気が上向いたとの認識を示しており、2015年第1四半期の成長率は、年率換算で4%を超える見通しを明らかにしています。インフレ率が目標を下回るかもしれないが、デフレも見込んでいないとも発表しています。

タイの経済に関連したものとして、1月16日には中国が建設資金を全面協力する新鉄道計画のプランが同国の国土交通相により示されました。この計画で予定されている新鉄道は、タイの東北部や、ラオスとの国境からバンコクにつながるルートなど、相距離873キロにもおよぶ長大なものです。着工されるとタイの建築や関連産業の底上げにつながります。また、開通後にはタイ全体の経済成長、特に観光面での好影響を与えると考えることができます。経済の低成長から脱出できるかもしれない一大プロジェクトです。新鉄道開通後のタイが、驚異的な成長をする可能性も捨てきることはできないと思います。

中国が提唱しているAIIB(アジアインフラ開発銀行)にもタイは参加を表明(2014年中に)しており日本は参加保留の意向を示しています。これもどのように影響するか注視していきたいところですね。