日本の新幹線、タイに輸出決定

日本とタイ政府は2015年5月、日本の誇るインフラとして名高い新幹線がタイに導入されることを事実上合意した形となりました。

開業時期は未定ですが、実現すれば、台湾新幹線に次いで新幹線の輸出となります。 日本の成長戦略に掲げているインフラの海外進出にも期待が持てそうです。

新幹線開業に合意したのは、バンコクからチェンマイの間を結ぶ670キロの路線で、日本の新幹線のように専用軌道を設計することになっています。

日本からはJR東日本、三井物産、日立製作所、三菱重工業などの大手各社が事業参加を検討するとされており、新幹線の車両だけではなく、線路や運行システムも同時に売り込む予定としています。

当初、中国の受注が有力視されていましたが、タイのプラユット首相が日本の新幹線に2回乗車し、日本の新幹線技術を使って自国のインフラを整えたいと語り、日本の受注が確定しました。

中国の新幹線は安価ですが2011年に大事故を起こし、事故原因の究明を行わないまま現地に車両を埋めるという対応をするなど安全面に不安があったことも影響していると思います。

確かにあの事故の対応は世界中で報道され日本でも物議をかもしましたよね。

その点、日本の新幹線は速さ、安全性、運行時刻の正確さに定評があり、世界で高く評価されています。

東海道新幹線は1964年の開業以来死亡事故0、年間12万本運行されている中での1列車あたりの平均遅延時間が36秒などの記録が、世界でも認められている所以でしょう。

この遅延に関しても台風や大雪での影響を含んでいるため、自然災害がなければほとんど遅延が無いレベルでの正確さを誇っています。

新幹線は運行を秒単位で管理しており、駅への発着、通過時刻は15秒単位で組まれています。1分以上遅れると、全車両の運行把握を行っている「新幹線総合指令所」に警報が出され、遅延回復のために全力で措置がなされる仕組みとなっています。

この裏では運転士、指令所、駅員、車掌、深夜の保守点検作業に関わる人などが一丸となって安全、正確さの為に各々の仕事を責任もって行っているからなのです。タイでも新幹線の運行を行う前に、このような人の力で行っている仕事が継承されていくことを期待します。